ねらい

 本研修の目的は、データに基づいて業務上の問題を捉え、解決策を検討し、その解決策が効果的であることを主張するための
基礎ツールとして統計学を入門レベルで使えるようになることです。そのために経営層の意思決定に活用する「全体像を把握する」、
管理層の意思決定に活用する「比較して判断する」および実務層の意思決定に活用する「仮説を検証する」の統計分析手法を習得します。
 統計学の用途は広く、ビジネス、研究、開発、工程管理、品質管理、人材育成など多岐にわたっています。
先ず統計学の各手法とその用途の全体像を見て、入門としての本研修の位置づけを確認した上で、各論に入っていきます。

到達目標

(1)意思決定の目的別に適切な統計手法は何か説明できる。
(2)統計学を用いた問題解決のプロセスが説明できる。
(3)Excelを用いた基礎的な統計分析ができる。
   ①全体像を把握する,②比較して判断する,③仮説を検証する

プログラム 9:30~16:30 < 昼食休憩 12:00~13:00 >

1.なぜデータ分析が必要か?
(1)データ分析ができないとカモられる時代になった
(2)人間は本来、統計的・確率的思考ができない
(3)必要性が分かっているのに出来ないのは何故か?
(4)演習:初戦敗退の野球チームを準優勝に導いた
   中学生の統計分析

2.意思決定の種類とデータ分析手法

(1)統計学の目的
(2)意思決定モデル
(3)データ分析の用途と手法


3.データ分析の前提条件

(1)データ分析による問題解決・意思決定のプロセス
(2)データの種類/尺度、信頼性とランキング、
   データクレンジング
.全体像を把握する
(1)度数分布とヒストグラム
(2)平均、標準偏差、正規分布、標本調査
(3)演習:PCでデータ分析し、全体像を説明する

.比較して判断する
(1)相関関係
(2)相関関係と因果関係の違い

6.仮説を検証する

(1)対策効果の差を検証する
(2)散布図と回帰分析
(3)演習:対策効果の有無、効果への寄与度

7.まとめ
 

※Microsoft Excel を使えることが必須の受講条件です

研修受講料助成制度

東広島市:ものづくり技術高度化研修事業助成対象です。

呉市:中小企業人材育成研修費補助対象です。