ねらい

 プラスチック材料は今や様々な産業にとって不可欠の存在となっている。自動車産業においても、環境性能を狙った軽量化を背景に使用量は増加傾向である。昨今、従来金属であった部品の樹脂化は多く検討されているが、樹脂の特性や強み、弱みを十分把握したうえでの製品設計・工程設計がとても重要である。
 この研修では、プラスチック材料を構成する高分子物質の基礎を確認したうえで、プラスチック材料の物性等の概要と射出成形法を中心とする工法と、また射出成形のCAEのしくみと活用プロセスの理解を深めることで、その強み弱みを理解し、製造管理や新規樹脂部品開発などの応用に役立てることを目的としている。

プログラム 9:30~16:30 < 昼食休憩 12:00~13:00 >

1.プラスチックとは何か。高分子とは何か。
2.高分子の形態、個体構造、物性
3.主に自動車に使われるプラスチック材料の特徴、汎用樹脂からスーパーエンプラ
4.プラスチックの種々の成形法、加工法
5.射出成形法の原理と構造
6.射出成形における生産効率の高いプラスチック部品設計の視点
7.射出成形CAEの原理と種々の成形不良現象の予測
8.寸法不良現象の発生する要因
9.繊維強化樹脂活用の課題と射出成形CAEでの予測の現状
10.自動車産業におけるプラスチック部品開発プロセスの課題と期待

研修受講料助成制度

東広島市:ものづくり技術高度化研修事業助成対象です。

呉市:中小企業人材育成研修費補助対象です。