ねらい

材料力学の目的は、機械・構造物の必要な強度要件を満たしながら軽量・低コストを追求することです。
今日では、有限要素法(FEM)などのCAEソフトにより、材料力学の知識がなくてもインプットデータを入力すればアウトプットが得られます。軽量・低コストを追求するためにはCAEのアウトプットの妥当性を分析・評価して、代替設計案を案出する必要があります。それには材料力学の知識が必須です。本コースは、将来CAEで活用することを想定した材料力学の基礎を、演習をとおして習得できます。

到達目標

・材料力学の基礎知識を習得する。
・強度設計の前提となる境界条件(構造端部の固着度など)が適切に設定できる。
・単純な構造で相反する価値(壊れないvs軽量・低コスト)の高水準両立を追求できる。

プログラム 9:30~16:30  < 昼食休憩 12:00~13:00 >

1日目

1.なぜ材料力学が必要か?
 1)構造物の破壊事例と要因
 2)構造設計の流れと強度設計
 3)強度設計の目的
 4)強度設計技術における材料力学の位置づけ

2.材料力学の基本
 1)定義と原則
 2)材料の機械的性質
 3)構造部材の断面特性〔含演習〕
 4)材料力学問題とは―静定問題と不静定問題-

 日目

3.はり(梁)のせん断・曲げ
 1)せん断力とせん断応力〔含演習〕
 2)曲げモーメントと曲げ応力〔含演習〕              3)はりのたわみ〔含演習〕

4.はり(梁)のねじり 
 1)ねじり応力と変形〔含演習〕

5.柱の座屈
 1)座屈荷重と境界条件の影響〔含演習〕

6.強度設計
    1)基準強度
 2)安全率と許容応力〔含演習〕

7.まとめ

 

研修受講料助成制度

東広島市:ものづくり技術高度化研修事業助成対象です。

呉市:中小企業人材育成研修費補助対象です。