ねらい
商品開発には満足させるべき多くの品質特性があり、それらの特性は相反現象が起き、トライアンドエラーの無限の繰り返しになりかねません。対象となる品質特性が1つの場合には、実験計画法で十分なのですが、品質特性が多数ある場合には、個々の品質特性によるアプローチを止めて、商品本来の機能のみに着目した基本機能によるアプローチをすることによって、ロバスト性の確保をより効率的に行おうとするのが品質工学です。
到達目標
最小工数で設計パラメーター・製造パラメーターを最適化し、後工程の不具合を未然防止できる。
プログラム 9:30〜16:30<昼食休憩 12:00〜13:00>
1日目
- タグチ式実験計画法復習
- 品質工学の開発開始から量産までの全社活動における品質工学の位置付け
- アーク溶接を例にした従来のアプローチと品質工学的アプローチとの違い
- 課題をシステム賭して捉える品質工学の基本的考え方
2日目
- パラメーター設計その1
1)バラツキの評価尺度としてのSN比
2) 誤差因子と信号因子を組合わせるバラツキの評価方法
3) 直交表を使ってのバラツキに影響されない設計
or製造パラメーターの決定方法 - 事例紹介その1
- 事例演習その1
3日目
- パラメーター設計その2
1)標準SN比方式
2)SN比の計算方法
3)SN比計算演習 - 事例紹介その2
- 品質工学による技術革新の進め方
- 事例演習その2
- まとめ
ロバスト性を待たせた商品を基本機能によって開発及び量産準備することによって、
あらゆるアクションが前倒しになり、フロントローディングが実現し不具合ゼロと
設計開発及び量産準備の期間短縮と工数削減が可能になります。
研修受講料助成制度
東広島市:ものづくり技術高度化研修事業助成対象です。
呉市:中小企業人材育成研修費補助対象です。
受講者評価平均 | 総合評価:4.3 |
業務に応用できる:4.0 | |
日数/時間 | 3日間 |
開催日/受講期間 | 2026年1月28日〜1月30日 (9:30〜16:30) |
会場 | 広島テクノプラザ (東広島市鏡山三丁目13番26号) |
会場アクセスURL | https://www.h-techno.co.jp/access/ |
対象 | 新商品の商品化に携わる設計開発・生産技術・製造 ・検査・品証・購買技術部門などの技術者・管理者 |
持参物 |
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定員 | 20名 |
申込締切日 | 2026年1月6日 |
受講料 | 42,130円(テキスト代,消費税含む) |
講師 | 喜多 秀紀 喜多設計研究所 自動車メーカーで設計・開発管理・技術者教育を歴任。 機械・電機・化学など多種・多数の製造企業から 委託を受け、技術研修講師・実務課題の コンサルティングなどの豊富な経験を積んでいます。 広島テクノプラザの研修では、全国からの 受講の申込みがあります。 |